ハラスメント防止に向けた取り組み
日本18世紀学会 ハラスメント防止宣言
2021年6月26日
日本18世紀学会は、会員間の自由で平等な言論の保障こそが私たちの学術活動の根幹をなすという認識に立ち、これを阻害し歪めるあらゆる力の濫用をいっさい拒否します。ハラスメントへのそうした私たちの反対の意志を表明するために、私たちはここに宣言します。
日本18世紀学会は、学問の自由と平等を阻害する、以下に代表されるようなハラスメントを容認しません。
・セクシュアルハラスメント
・ジェンダーハラスメント
・SOGIハラスメント
・アカデミックハラスメント
・パワーハラスメント
ハラスメント行為は人権侵害です。それは、性別、社会的立場、年齢、民族、国籍あるいはその人の人格に関わる事項により、相手を不快にさせたり傷つけたりする言動全般を指します。特にセクシュアリティに関わるハラスメントをセクシュアルハラスメント、男女により社会的役割が分かれるという価値観に基づくものをジェンダーハラスメント、性的指向や性自認に関するものをSOGIハラスメント、研究上の優越的関係を利用したものをアカデミックハラスメント、職務上の優越的関係を利用したものをパワーハラスメントといいます。
学術活動におけるハラスメント行為は、被害者の尊厳を傷つける許容し難い卑劣な行為であるのみならず、被害者が研究者として能力を発揮しつつ自由に活動することを妨げます。さらに被害者が本来受けるべき正当な社会的評価を受ける機会を失わせることで、研究者としての被害者の未来に重大な悪影響を及ぼします。
日本18世紀学会は、学会や研究会のみならず、懇親会や学術を目的とする会員間の交流全般におけるハラスメント行為について、個人や個別の所属機関のみならず、学術界全体の問題であると認識しています。その防止のため、会員に対し啓発活動を行うとともに、そのような行為が発生した場合には可能な限り厳正な対処をし、再発防止に努めることをここに宣言します。
日本18世紀学会 ハラスメント防止ガイドライン
2021年6月26日
1)ガイドラインの目的
日本18世紀学会は上記の「ハラスメント防止宣言」に基づき、学会活動におけるハラスメント行為の撲滅を目指します。
2)基本方針
日本18世紀学会は、本学会の活動に携わる人々の人権と尊厳を守る環境を整備いたします。ハラスメント行為が発生した際には、被害者の権利と尊厳を尊重しながら状況を的確に把握し、被害者の人権と尊厳の回復のため、迅速に的確な対応に取り組みます。
本学会は、学会活動に携わる人々の人権と学問の自由と平等を守り、差別やハラスメントなど、人権および学問の自由と平等を侵害する行為に対して厳重な対処をいたします。
3)ガイドラインの適用範囲
本ガイドラインは、本学会をめぐるあらゆる活動を適用範囲とします。具体的には大会、総会、幹事会、大会懇親会等、学会が開催する各種のイベント、また学会業務に関わるオンラインでの連絡などが、ガイドラインの適用の範囲です。学会員だけではなく、本学会の学会活動に参加するあらゆる方々がガイドラインの適用範囲となります。
4)ハラスメントとは
「ハラスメント防止宣言」に基づき、あらゆる形でのハラスメントに対処してまいります。学会での研究活動においては、研究報告に関する討議や論文の査読など、他者の研究を健全に批判することが求められます。しかしながら学会での活動は、あらゆる局面において、学問の自由と平等という原則に基づいてなされるべきであり、他者の人権を抑圧し侵害する形でなされるべきではありません。個人の属性・ジェンダー・宗教・身体的特徴について言及がなされること、また当事者間の力関係の非対称性を濫用して研究が抑圧されることもあってはならないことです。ハラスメントを受けたかもしれない、もしくはハラスメントを目撃したかもしれないと思ったときには人事院のサイトを閲覧してください。
ハラスメント相談について
2023年度 対策委員・相談担当委員リスト
(1)対策委員
委員長(代表幹事が兼任):王寺賢太(東京大学)
大石和欣(東京大学)
隠岐さや香(東京大学)
玉田敦子(中部大学)
永見瑞木(大阪公立大学)
(2)相談担当委員
委員長:太原孝英(目白大学)hc1jsecs[[at]]gmail.com
菅原百合絵(京都大学)hc2jsecs[[at]]gmail.com
川村文重(慶應義塾大学)hc3jsecs[[at]]gmail.com
渡邉浩一(福井県立大学)hc4jsecs[[at]]gmail.com
([[at]]を@に)